『花より男子』の総つく限定二次小説になります。
~Tsukushi~



目の前に出された小さな箱。
西門さんはその箱をそっと開けた。


「受け取ってもらえないかな?」


まるで捨てられた子犬のように不安そうな目をあたしに向けている。
それでも動くことができないあたしは、西門さんの顔とその小さな箱を交互に見つめているだけだった。


すると西門さんがすっと立ってあたしの横に移動してきた。


「今すぐに嵌めてくれなくてもいい。
 でも俺の気持ちだから持っていてくれ」

「でも…」


指輪を小さな箱ごと返そうとしたあたしの手の上に西門さんが手を重ね、それを止めた。


「お願いだから…
 だからもう少しだけ話聞いてくれ…
 俺さ…結婚に自由はないって思ってた…
 だから、司に聞かれたときああ答えた…
 でも違ったんだ…
 俺の思い込みだった…
 ちゃんと筋を通しさえすればよかったんだ。
 だからさっき話した通り、
 お前と結婚したかったから
 ちゃんと全国回って頭を下げてきた。
 だからその件に関しては何にも心配ない。
 それから…
 俺は禅寺から戻ってきてからは
 女となんか寝たこともねぇし
 飲みに行ったことも食事をしたこともない。
 もともと遊んでいたのだってお前との
 結婚は先がないからっていう俺の
 最後のストッパーだった。」

「嘘。だってあたしのこと
 それで気持ちを量ってたって…」

「この前の司との話、聞こえてたのか?」


頷いたあたしに、さらに悲しそうな顔をした西門さん。


「ごめんな…
 確かにそれも理由の一つだった。
 最低だよな…
 でももうお前だけが欲しいから…
 お前以外は抱きたくなぇんだよ…
 ずっと話したかった俺の気持ちだ。」


思わず涙が溢れてきた。


「本当にごめんな?
 これまで大切にできなかった分も
 きちんと大切にするからさ…
 俺のこと、もう一度少しずつでも
 好きになってくれたらいいからさ。
 司にも同僚のアンディって男にも
 お前のこと渡したくねぇんだよ。
 好きって気持ちじゃ足りねぇよ…
 つくし…愛してる…」


もう涙を止めることなんてできなかった。

その涙を…
西門さんは何度も何度もそっと優しく手で拭ってくれていた。



~Tsukushi~



目の前に出された小さな箱。
西門さんはその箱をそっと開けた。


「受け取ってもらえないかな?」


まるで捨てられた子犬のように不安そうな目をあたしに向けている。
それでも動くことができないあたしは、西門さんの顔とその小さな箱を交互に見つめているだけだった。


すると西門さんがすっと立ってあたしの横に移動してきた。


「今すぐに嵌めてくれなくてもいい。
 でも俺の気持ちだから持っていてくれ」

「でも…」


指輪を小さな箱ごと返そうとしたあたしの手の上に西門さんが手を重ね、それを止めた。


「お願いだから…
 だからもう少しだけ話聞いてくれ…
 俺さ…結婚に自由はないって思ってた…
 だから、司に聞かれたときああ答えた…
 でも違ったんだ…
 俺の思い込みだった…
 ちゃんと筋を通しさえすればよかったんだ。
 だからさっき話した通り、
 お前と結婚したかったから
 ちゃんと全国回って頭を下げてきた。
 その件に関しては何にも心配ない。
 それから…
 俺は禅寺から戻ってきてからは
 女となんか寝たこともねぇし
 飲みに行ったことも食事をしたこともない。
 もともと遊んでいたのだってお前との
 結婚は先がないからっていう俺の
 最後のストッパーだった。」

「嘘。だってあたしのこと
 それで気持ちを量ってたって…」

「この前の司との話、聞こえてたのか?」


頷いたあたしに、さらに悲しそうな顔をした西門さん。


「ごめんな…
 確かにそれも理由の一つだった。
 最低だよな…
 でももうお前だけが欲しいから…
 お前以外は抱きたくなぇんだよ…
 ずっと話したかった俺の気持ちだ。」


思わず涙が溢れてきた。


「本当にごめんな?
 これまで大切にできなかった分も
 きちんと大切にするからさ…
 俺のこと、もう一度少しずつでも
 好きになってくれたらいいからさ。
 司にも同僚のアンディって男にも
 お前のこと渡したくねぇんだよ。
 好きって気持ちじゃ足りねぇよ…
 つくし…お前だけを愛してる…」


もう涙を止めることなんてできなかった。

その涙を…
西門さんは何度も何度もそっと優しく手で拭ってくれていた。



☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


ちょっとだけいい雰囲気?

さてどうなるか…
もう少し攻めないとだめよね~((´∀`))ケラケラ



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【2018/05/26 20:00】 | Tu es mon unique trésor
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~Sojiro~



NYでの仕事をこなしながら、時間さえできれば牧野のところに足しげく向かう。
国連近くにある牧野が通る道のカフェで時間をつぶして待っていたり、牧野のマンションの前だったり…


NY支部では俺が牧野を好きなことは誰もが知っていること。
ここではみんなが俺を応援してくれている。

行きつけのカフェでも、牧野のマンションのコンシェルジュも顔なじみになった。

このカフェは男の店員が多いから煩わしいことはほとんどない。
でも俺が牧野の姿を目にすると、一目散に追いかけるから、いつの間にかちょっとした有名人になっていた。

もちろん職場に近いこともあって牧野も利用するらしく、牧野の好きな飲み物も教えてくれたりする。


あと、マンションのコンシェルジュは…
実は牧野のマンションのコンシェルジュには最初、ストーカーに間違えられて通報された。
司も同日に同じように通報されて、釈放された司とNY市警で鉢合わせしたときには二人で爆笑しちまった…

でも…
そのせいでNY市警に呼ばれた牧野からは、二人で真剣に怒られちまったけど…


だってしょうがねぇだろ?
牧野は忙しくてNYにいない日も多い。

会いたくて会いたくて、毎日それだけが生きがいになってるんだから…


そんなことを2か月ほど続けた時、少しずつ牧野の心が溶かされてきたように思う。

待ち伏せしていても、仕方なそうにしながらも二人で食事をしてくれるようになった。

でも反対に気が付いてしまったんだ…
牧野は押しに弱いタイプだったってことに…

だから司とも食事にいくし、あの同僚とも行くようだった。

司は最近のパーティーでは牧野の都合がつく限り、牧野をパートナーに参加している。
牧野の都合がつかないときには必ずねぇちゃんが一緒で、経済界では道明寺の花嫁が決まったらしいという噂で持ち切りだ…


そしてもう一人…
同僚のアンディという男は、道明寺が喉から手が出るほど提携を望んでいるレスター社の会長の甥っ子らしくて、自身の親もグループ会社の経営を任されている御曹司。
どうやらレスター会長とは公園でキャッチボールをする仲らしく、一族と仲良くホームパーティーに呼ばれることも多いらしい。

俺にとっては頭の痛い話この上ない。


一度離れていったあの手を掴むことがこんなに難しいことだなんて思ってもみなかった。


だから真正面から誠心誠意向き合うことから始めないと、いけない状態で…
一番出遅れているからこそ、必死だった。


だから今日、この場で食事をしているうちにスケジュールの把握と次の約束を取り付けておきたい。


「なぁ…来週NYにいない日いつだ?」

「来週?ずっといないけど」

「次はどこに出張なんだ?」

「守秘義務って言葉知ってる?」

「悪い………
 じゃあ次いつ会える?
 1時間でもいいからさ…」

「……………1か月後?」

「は?そんなの無理だ
 何なら俺がお前の出張先に
 会いに行ってもいいか?」

「出張先まで来るってストーカーみたい
 この前で懲りたんじゃなかったの?」

「懲りたけどよ…
 確かに俺ストーカーだよな…
 牧野がもう一度彼女になってくれたら
 ストーカーじゃなくなるんだけどな。」

「……………」


黙ってしまった牧野に俺は手にしていたナイフとフォークを置いて、言葉をつづけた。


「牧野、俺はお前が好きだ。
 だからもう一度付き合ってほしい。
 今度こそ大切にするから…
 絶対に浮気なんてしないから…
 禅寺から帰った後、後援会や
 各支部を回ってお前との将来を
 認めてもらってきたんだよ。
 家元も家元夫人も牧野に嫁いで
 貰える準備だってしている。
 もう誰も反対なんてないからさ…
 俺と結婚を前提に付き合ってください。」


そしてずっと持ち歩いていた指輪を目の前に差し出した。



☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


皆様、お話は告白ターイム!

ではよい週末を(⋈◍>◡<◍)。✧♡




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【2018/05/25 20:00】 | Tu es mon unique trésor
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Re: タイトルなし
るいか
瀬奈様


後ほどおメールしますので、ご確認ください(^^♪

それにしても、「もっと焦らして」なんて瀬奈様…SなのかMなのか(〃艸〃)ムフッ
総ちゃん頑張ってるんだけど、この時点では押しが足りてない((´∀`))ケラケラ

もう少し頑張るので応援お願いします(*`艸´)ウシシシ



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~Thukushi~



少しだけアルコールに酔ってしまって、眠ってしまったのだろう…
どちらかが運んでくれたであろうふかふかのベッドの心地よさにまどろんでいた。


そんな時にいきなり殴り合いが始まったみたいで、驚きから飛び起きた。
慌てて駆けつけようとしたら、聞こえてきた声に…
その場から動けなくなった。


「悪かったな。
 でも、これだけは言っておく。
 俺はもうあいつじゃなきゃダメなんだ。
 悪いがお前にも譲れない。」


え?どういうこと?
それってあたしのこと?


本来だったら飛び出して行って、殴り合いなんて止めなければならないのに、全く動くことができない。

道明寺さんとの言い合いは続いていく。

「あいつに代わる女なんていねぇよ…
 俺よ…お前にはいつも劣等感を感じてた…
 やっぱりお前は天下の道明寺なんだよ。
 だからお前に関してはガキの頃から
 一歩後ろに下がったとこもあった…
 それはあきらだって類だって一緒だ。
 俺たちにないものをお前は持ってる…
 正直、お前と本気で張り合っても
 勝算なんて少ないから最初から諦めてた。
 でも…、牧野だけは諦められねぇんだ…」


あたしのことなんだ…
でもあたしじゃダメなんでしょ?
お嬢様でないから西門さんとの未来なんてない。

それに…
それ以前に西門さんにとってあたしは彼女って立ち位置だったけど、決して特別ではなかったはず…

あたしと付き合っていた時だって、いつもきれいでゴージャスな女の人との逢瀬を止める気配さえなかったのだから…


そう思ったら同じことを道明寺さんが聞いてくれた。


「あいつの我慢する姿に、
 優越感を感じてた…
 あいつが俺を好きだから
 付き合ってやってるんだって
 周りに知らしめたかった…
 あいつが俺を好きっていう
 気持ちの大きさをその我慢する態度で
 図っていたのかもしれない…
 俺らにとって結婚は恋愛とは別だろ?
 その線引きも意味もあった………」

 
何言ってるの?
悔しいよ…
あたしの気持ちわかっててわざとやってたなんてひどすぎる………
どんなにつらい思いしてたっていうのよ………


あたしの代わりに道明寺さんが怒ってくれている。
申し訳ない気持ちでいっぱいになってきた…


「本当に悪かったと思ってる…
 もう二度とあんなことしねぇ…
 あいつが俺から離れちまって
 後悔なんて嫌ってほどした。
 今日だってどうしても俺の気持ち
 伝えたかったのにお前に邪魔された」


今更…
なんで今更そんなこと言うのよ…

今のあたしには誇りに思える仕事もある…

無理だよ…
きっとどうせまたあたしじゃ満足できなくなるよ…

きっと…
自分から振った形で終わらなかったから、いやだったのかも…


これで流されてまた付き合って、振られちゃったら…
あたし今度こそ立ち直れない…
だから…
無理だよ………



☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


つくしちゃんにとっては最後の葛藤かな…

一度離れてしまった女心を戻すのは意外と大変なことですよね(;^_^A
基本は一度自分から離れたらそれでおしまいって女性多いと思います。

恋愛って難しい…
それを作品として書くのってもっと難しいな~と日々思うようになりました。

素敵なお話を書かれている他の作家さんの作品を読みながら、皆さまいろんな恋愛経験しているだろうな~って尊敬です(^^♪



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【2018/05/24 20:00】 | Tu es mon unique trésor
|


とことこりんりん
うわー、つくしちゃん、二人の会話を聞いていたのですね!

…確かに裏切りからの信頼を取り戻すのは大変ですよね(。>д<)

総ちゃんの本気な一途な心、つくしちゃんに伝わるかな…

この先が気になるような、でもお話は終わって欲しくないような~( 〃▽〃)

昨夜は夜中に地震で揺れて、ドキドキしてしまいました(恋愛のドキドキじゃないのが残念)

Re: タイトルなし
るいか
とことこりんりん様


地震!
大丈夫でしたか?

用心するに越したことはないので、気を付けてくださいね。


お話は…
そうなんです(-_-;)
つくしちゃん聞いちゃっていたんですよね(;^_^A

普通ならここで、司にふらふら~ってなりそうなのにな~('◇')ゞ


うふふ。このお話のあとには10話くらいのお話も考えてます。
それが本当に最後になるだろうけど、後はSSが1作品とブロとも様専用「変♡態 総ちゃん」の集大成かしら(〃艸〃)ムフッ

でも終わってほしくないような気もしてもらえたら、本当に嬉しいです♪
ありがとうございます!


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Re: タイトルなし
るいか
瀬奈様


本当に天気の変化についていけないです(-_-;)
外は暑くてもオフィスは空調で寒いし、今日は服装もとても悩みました('◇')ゞ

お話は…
少しだけよりを戻すことを考えていない女の心情を書いてみましたが…
つくしちゃん、ずっと総ちゃんを思い続けているからここは総ちゃん次第ですよね!


マクラーレン・セナ!
F4はそれぞれみんな好きな色で買うだろうけど、私がF4並みに財力あったら特注でロイヤルブルーが欲しいな~。
総ちゃん、いい思いしてさせてあげてるんだから、買ってよ~と叫んでみます((´∀`))ケラケラ

それにしても瀬奈様、還暦に真っ赤な車をご希望とは!!!
やっぱり考え方もおしゃれ(⋈◍>◡<◍)。✧♡

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~Sojiro~



せっかく牧野と二人で話をしようと気合を入れてNYの国連本部の前で待っていたのに、司が現れた。
まるでそこに来て当たり前のように牧野は平然としていたけど、俺にとっては脅威でしかなかった。


そして一緒に食事をすることになって、牧野は少し強い酒を食事とともに飲んでしまったため、ソファーで眠ってしまっていた。


「司、悪いけどベッドルーム借りる。
 ここじゃ寝心地悪いだろうからな…」


そういって牧野をベッドルームに運ぼうとしたところで、司が俺を遮った。


「俺が運ぶ。
 牧野はお前を避けている。
 それがどういうことかわかってんだろ?」


俺が一瞬、躊躇したのをしり目に牧野を横抱きに抱きかかえるとベッドルームへと進んでいく。
俺はそれを慌てて追いかけた。


牧野を司が抱きかかえている…
その事実にどうにかなりそうなほど嫉妬した。


仕方なくドアをひき、薄暗い明かりだけをつけると司がそのまま牧野をベッドにおろす。

司が牧野になにもしないことを監視しるかのように、俺はずっと目を反らさなかった。


「ん?」


一瞬牧野のかわいい声が聞こえて、そのまままた眠りについた。
スースーと気持ちよさそうな寝息に…
正直、近くに行って、抱きしめたい衝動に駆られる。


でも、ここには司もいて、司は見たこともないような優しい表情で牧野の寝顔を見ていた。


それは司も同じだった…

二人の視線が合い、気まずさからどちらからともなく、視線を外し、そっと部屋を出た。



「司、お前本気か?」

「ああ…ばばあが珍しく
 気に入ってるんだよ。
 俺はてっきりどこかの資産家の
 娘じゃなきゃダメだと思ってた。
 でも、ばばあはそんな娘より
 自分の後継者が欲しいらしくてな。
 国立大出身で国連の職員。
 それだけでなく、TOJのことも
 ねぇちゃんから聞いたらしくてよ。
 根性あるってすげぇ認めてるんだ」

「俺はお前の意思を聞いている」

「お前だって知ってんだろ?
 俺は高校の時、こいつが好きだった。
 お前の彼女になっちまって
 諦めていたけどよ。
 結婚だってできねぇんだろ?
 だったら俺たちが付き合ったって
 お前には関係ねぇだろうがよ」

「関係あるに決まってんだろ。
 俺だってこいつが好きだ。
 一回振られたくらいで
 諦められるような女じゃねぇんだよ。」

「総二郎、お前が手放したんだぞ?
 自分勝手なこと言ってんじゃねぇよ」

「そんなのわかってる。
 俺が馬鹿だったんだよ。
 でも今はもう誰にも手なんかだしてねぇ。
 こいつだけが欲しいんだ」


司との言い合いがヒートアップしていく。


先ほどまでなら、牧野のストップがかかったが、牧野が眠ってしまった今、俺たちを止める者はいなかった。


ガキの頃からやりあってきた俺たち。
止めるのはあきらだけだったが、そのあきらもいない。


お互いが臨戦態勢に入ったのが分かった。


最初に殴りかかってきたのは司。
俺の右頬にストレートに思いパンチを繰り出す。


「てめぇは一体何がしてぇんだよ
 牧野がお前を振ったんじゃなぇよ。
 あれはお前から振ったんだよ。
 そんなこともわかってねぇ奴が
 今更のこのこ出てくるんじゃねぇ」


口の中が切れ、血の味でいっぱいになる。
だけど俺だって負けてなんかいられなかった。
俺を殴って少し体制が崩れているところで、俺はあご下からアッパーを繰り出す。


「悪かったな。
 でも、これだけは言っておく。
 俺はもうあいつじゃなきゃダメなんだ。
 悪いがお前にも譲れない。」


司はそういった俺の胸ぐらをつかみ上げた。


「はぁ?調子いいこと言ってんじゃねぇよ。
 譲ってもらうつもりなんかねぇ。
 もうあいつはお前のものじゃねぇんだよ」


司の凄く鋭い眼光は、いくらガキの頃から知っていても一瞬怯むほどの威力がある。


「司…頼むよ…
 俺にはあいつしかいねぇんだ…
 お前だったらいくらでも
 お前にふさわしい女が寄ってくるだろ?」

「そんなのてめぇだって一緒だろうがよ」

「一緒じゃねぇよ…
 あいつに代わる女なんていねぇよ…
 俺よ…お前にはいつも劣等感を感じてた…
 やっぱりお前は天下の道明寺なんだよ。
 だからお前に関してはガキの頃から
 一歩後ろに下がったとこもあった…
 それはあきらだって類だって一緒だ。
 俺たちにないものをお前は持ってる…
 正直、お前と本気で張り合っても
 勝算なんて少ないから最初から諦めてた。
 でも…、牧野だけは諦められねぇんだ…」

「だったら、なんであいつと付き合って
 いた時でさえ、他の女と遊んでたんだ?」

「それは………」

「あいつじゃ満足できなぇ
 ってことだろうが」

「違う!
 あいつに…
 あいつの我慢する姿に、
 優越感を感じてた…
 あいつが俺を好きだから
 付き合ってやってるんだって
 周りに知らしめたかった…
 あいつが俺を好きっていう
 気持ちの大きさをその我慢する態度で
 図っていたのかもしれない…
 俺らにとって結婚は恋愛とは別だろ?
 その線引きも意味もあった………」

「なに言ってるんだ?
 たったそれだけの理由か?
 ガキ見てぇなことしてんじゃねぇよ。
 そんな最低な野郎だったとはな…
 惚れた女がいたんだったら
 それを守るのが男だろうが
 俺がお前だったら
 牧野への愛を貫いた自身あるぜ?」


司の怒りは目を見ていればわかる。
俺を軽蔑し、怒りを抑えられないとばかりに血走っていた。

正直、司に話したことが全部じゃない。
俺が遊び続けたもう一つの理由…
それは結婚できないと思っていた牧野へ溺れないための最後のストップだった…


「本当に悪かったと思ってる…
 もう二度とあんなことしねぇ…
 あいつが俺から離れちまって
 後悔なんて嫌ってほどした。
 今日だってどうしても俺の気持ち
 伝えたかったのにお前に邪魔された」

「ふん、邪魔して悪かったな。
 でも、一緒に食事ってお前が誘ったじゃねぇか。
 俺だって邪魔された気分だ…
 NYに1年だったか?」

「ああ、1年はNY支部長だ」

「邪魔な奴が1年もいるんか…
 勝負だ、総二郎。
 あいつが俺を選んだら
 潔く日本に帰れ」

「ああ、いいぜ。
 泣くのは司だ…
 一緒に連れて帰ってやる」


その後は…
二人で無言で空け方まで酒を酌み交わしていた。


翌朝…
起きてきた牧野が俺たちの顔のあざを見て驚く。
その後深いため息をつくと何も言わずに冷やしたり、傷の手当をしてくれた。



☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


お話も後、1/4 くらいになってきました!

最後までお付き合いくださいね(⋈◍>◡<◍)。✧♡

ぽちっとしていただけると嬉しいです(^^♪




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【2018/05/23 20:00】 | Tu es mon unique trésor
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Re: タイトルなし
るいか
瀬奈様


こんばんわ!

『マクラーレン セナ』もちろんチェック済みです(〃艸〃)ムフッ
乗りたーい(#^^#)

7速ですよ~(^^♪

さすがに東京では運転大変そうなので、コースでぜひ試してみたいです(*`艸´)ウシシシ

ご質問の件は『類』でお願いします!
でも、以外にも『あきら』もありかもしれませんよね。

でもでも…総ちゃんに颯爽と運転してほしいな~(^^♪


お話は…
このお話の司君、私だったら傾いちゃうかもしれません(〃艸〃)ムフッ

それでも総ちゃんを応援してくれる瀬奈様🎵
ありがとうございます(*´▽`*)


とことこりんりん
総ちゃん、後悔の嵐ですな~

司は本気の愛を貫く自信があるとは…

つくしちゃん、大変な1年になりそう
(//∇//)

昨夜初めて例のドラマ見ました!

付き合うとか付き合わないとか、青い春ですね~(*^。^*)

明日はシステム変更第2段、がんばるぞー

あっ、忙しかったのは、遊びの最終章とドえらいトラブル(部活系)の同時発生で、ギャーな日々でした笑

さばとさんま、脂がのってて確かに美味しいですよね(*´∀`)♪→我が家の魚料理担当はもっぱら主人です

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Re: タイトルなし
るいか
とことこりんりん 様

トラブルってどんなものでも大変(;^_^A
お疲れさまでした~(^^♪

司いい男でしょ~。
司は愛を貫く男なのよ(#^^#)

と言いながら、別れ前提の総つくのお部屋だけどね(;^ω^)

総ちゃんきっと1年もかからず頑張ってくれますよ~。
そうしないと連れて帰れないから(;^ω^)

Re: タイトルなし
るいか
さとぴょん 様


すっきりしてくださったようで良かったです(〃艸〃)ムフッ
もうそんなヘタレな理由で苦しめてたんですもの、総ちゃんダメダメすぎます( ノД`)シクシク…

それにしても司いい男でしょ~(^^♪
それにここでは楓のプッシュもあるから、司との恋愛もありですよね( ´∀` )
それでも総ちゃんが好きな私は…
しょうがないからここから救ってあげなくては(;^ω^)

でもすっきりしていただいたなら、きっと大丈夫!

あと少し、お付き合いくださいね(⋈◍>◡<◍)。✧♡

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~Tsukushi~



NY国連本部。
この日も慌ただしい一日だった。


アンディと一緒に外に出て、「See you!」と別れたところで、「牧野」と忘れられない声がする。
幻聴?と一瞬思ったけど、再度呼ぶ声がする方を見た。

そこには、あたしをじっと見つめる西門さんの姿。


「西門さん…どうしたの?」

「仕事終わったんだろ?」

「……………」


丁度その時だった。


「牧野!」


道明寺さんの声がして振り返る。


「司…」

「総二郎か?お前どうしてここに?」

「これから1年仕事でNYだ」

「お前が?
 ………そうなのか」

「丁度良かった。
 お前にも聞きたいことあったんだ。
 とりあえず3人で食事でもしないか?」

「……………」


どうしていいのか迷っていると道明寺さんが口を開いたのが分かった。


「わかった。俺のところでいいか?」


正直、この3人で何を話せっているのよ。
昔の話だって絶対にできないし、今の話だってしたくない。


ため息ばかりが出てしまう。


結局、道明寺さんのホテルの一室で3人で飲むことになってしまった。
あたしたちは道明寺家の車に乗せられた。

でもそこには秘書の西田さんが一緒にいらっしゃったからそこまで気まずくはならなかったけど………
NYメープルホテル…


部屋に入ると、なんだから気まずい雰囲気が流れる。


「司…どういうつもりだ?
 なんで牧野に付きまとう?
 こいつの迷惑考えろ」

「は?迷惑なのはお前だろうよ。
 てめぇのせいで別れたくせに
 いまだに彼氏面とはな。
 てめぇには派手で股の緩い
 くそ女たちがお似合いだろうがよ」

「はぁ?じゃあお前は
 ただただ金持ってて
 てめぇの言うことを聞いてくれる
 頭の弱い女がお似合いじゃねぇか」


今にも殴りあいが始まりそうなこの状況に…
とうとうあたしの怒りは絶頂に達した。


「二人とも、いい加減にして。
 一体何なのよ。
 食事するの?
 しないなら帰りたいんだけど…」

 
なんとか殴り合いだけは防げたみたい…

だけど、この状況でどうしろって言うのよ。


案の定、さらに気まずい状況で始まった食事…


あたしの隣にどちらかが座るかでまたもめ始めそうだったから、二人で並んで座ってもらった。

結局、会話も3人で話せるものなんかなくて………

二人ともが、お互いの存在を無視してあたしにだけ話しかける。


もうこの状況に呆れかえって、どうでもよくなってしまったあたしは終始用意された食事をおいしくいただくことだけに集中した。




☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


皆様は朝食は何派ですか?

私はもちろんパン食です。
それなのに、息子が『お魚がいい』というようになりました。

箸だって使えない息子なので、私が骨をとったりしなければいけないのがとても苦痛。

朝の忙しい時間にそれこそ、地獄です(;^_^A

それに実は…
お魚触るのが苦手なのです。

あの触ったあと、手に残るにおいに撃沈です。

皆様はお魚やお肉を手で触った後どうしてますか?
いい洗剤などあったらまた教えていただけたら嬉しいです(^^♪



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【2018/05/22 20:00】 | Tu es mon unique trésor
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とことこりんりん
道明寺と総ちゃんのからみ、おもしろいですね~(*^。^*)

総ちゃんもNYに来れて良かった!

朝ご飯に魚、無理っす

あの手間と焼いた時の匂いが~

るいかさん、頑張ってありますね
(*≧∀≦*)

…骨、手間のいらない鮭とかししゃもでしたら、うちの子もギり食べますね(毎食肉です、基本)

私は手に匂いがついた時は、オレンジを食べます、柑橘類常時買い置きしているので

明日は大掛かりなシステム変更、トラブルがありませんように~

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Re: タイトルなし
るいか
瀬奈様


メール送りましたので、まだご覧になってなかったら見てください♪

総ちゃんと司、確かに似ているところがありますよね(;^ω^)
二人がどう出てくるか…
でもここでは総ちゃんのお部屋なので、司の出番は少ないです(;^_^A

私もいくらイケメン二人でも面倒だと思うと思います。
たぶん…ほっておいて逃げます(≧∇≦)

Re: タイトルなし
るいか
とことこりんりん様


心配してたのよ~。
仕事でトラブったか、具合悪かったのか…
はたまたお遊び週間が旦那さんにでもばれて、ライブ禁止とかになって凹んでるかなんて思ってた(* ´艸`)クスクス

でも元気そうで何よりです。

とはいえ、仕事が大変なんですよね。
お互いに頑張りましょうね~(*´▽`*)


魚…
本当に手間ですよね。

さんまと塩サバがお好みらしいです(´;ω;`)ウゥゥ
面倒ってありゃしない…


そしてお話は…
司登場で、さらにややこしい状況です(;'∀')

続きもぜひよろしくお願いします!



Re: 毎回楽しみです
るいか
ますます 様


初めまして!
コメントありがとうございます(^^♪

そしておさかなの匂い対策の情報もありがとうございます。
本当にもう、あの匂いがダメで、皆さんどうされているんだろうっていつも思ってました。
周りに聞いても、基本魚料理はしない人が多く、類は友を呼ぶでみんな料理苦手。
そして日本にいる外国人が友達の大半なので、みんなでいいものないのかね~って思っていた次第です。

ご紹介いただいたものも、使ってみます(#^^#)
そしてお話は趣味の世界なので、お恥ずかしいですが、読んでいただけるだけですごく嬉しいです。

まだまだこのお話も続きますが、お時間のある時に楽しんでいただけたら嬉しいです( *´艸`)


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