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Live and let live

『花より男子』の総つく限定二次小説になります。

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一期一会のクリスマス 3

それからもラインは続いていた。


当初の目的だったはずの日本文化の集まりなんて既読スルーだけして、俺は津久志とのやりとりが楽しかった。


ちょっと津久志に仕事のトラブルがあったと聞いた時には迷わずに何かあったらすぐに連絡してくれとスマホの番号も送っていた。


『総、あのさ………』

『ん?』


てっきり相談事が始めるのかと思いきや………


『ラインでも通話ってできるんだけど………』

『あっ!』


爆笑しているスタンプが送られてきてそのまま次の話題に入ってしまったし、結局そのトラブルは普通に解決したみたいで、津久志から連絡があることはなかったけど………


恋愛の話になるとノリが悪いことは最初から気が付いていた。

もしかしたら辛い恋愛経験をした直後かもしれないと思えば突っ込んで聞くことはできない。

でも一度だけ、3人に同時に想いを寄せられたらどうすればいいのか…
そんなようなことを書いて送ってきたことがあった。

俺にはよくあることだけど、俺は単なる遊びでしかない。


『津久志はその3人の中で
 いいと思った女はいねぇの?』

『みんな世間的にはすごく
 素敵な人なんだろうけどね…』

『そっか………』

『うん』

『まぁ、こっちに気がないなら
 ちゃんと断った方がそいつらの
 ためにもなるんじゃねぇの?』

『わかってるんだけど
 なかなか皆強引でさ』

『ははははは、もて自慢か?』

『そういうわけじゃないんだけど…
 ああああ!もうこの話は終わり』


そんなやりとりをしたことがあったけど、その後どうなったのかもわからない。

でも俺も女たちのそんなやりとりが嫌いだと打ち明けていた。



11月も終わりに近くなったころ、頻繁に女たちからラインが入るようになってきた。

もうすぐ俺の誕生日。
ラインの誘いを見るのも煩わしくなる。

いっそのことラインをしなければいいと思ったが、津久志との唯一のつながりのためにラインをやることはせずに、連絡が来た順から断りを入れてブロックをかけていた。


今年の誕生日は月曜日。
月初めの忙しさもあって1日や2日に予定を入れようとしてくる女も多かったが、そこは仕事を理由に断っていた。


12月3日。
この日はいつものようにあきらから飲みに誘われていたが、あきらの仕事のトラブルで難しいだろうからと11月中に断りが入っていた。
仕方なく一人で飲みに行く気もならずに自室で一人酒を飲んでいた。


何気なく開いたラインには女たちからのラインがひっきりなしに入っている。
それをすべて既読スルーしてブロックをかけると津久志にラインを送った。


『何してる?』

『別に。家に帰ってきてテレビ見てる』

『そうか…』

『どうした?』

『いや………特に何もねぇんだけど
 誕生日なのに一人で飲んでるのも
 なんだかな~って思ってラインしてみた』

『ははははは。おめでとうの催促?
 いいよ、いいよ~。
 総。おめでとう!』


それと共によくわからないキャラクターの誕生日おめでとうのスタンプが送られてきた。


『はははは。本当に催促したみたいだな』

『完全に催促でしょ』

『でも、ありがとうな』


すると『どういたしまして』のスタンプ。


たったこれだけのやりとりだったのに心地よかった。
嬉しかった。


男に祝われてこんなに嬉しいのはガキの時以来で…

なぜか恵まれなかった環境について簡単に教えていた。


それにすぐさま返信をくれた津久志。


『総は金持ちだって何となく気が付いてた。
 そういう家の方が家族の愛って
 感じにくい環境なのか…
 難しいことだね………
 でも………自分で作る家庭は
 変えられると思うよ?
 自分はすごい貧乏家庭だから
 逆に家族の絆は強いから総の気持ちは
 わからないけど………
 自分で変えられるものだと思う。
 変えてみたらいいと思うよ。
 うちは貧乏からの脱却を変化として
 目指してるけどね』


ちょっと長い真剣な文章。
なぜか変えるられることだという言葉が胸に響いた。

 
まだ時間も早かったこともあり思わず『なぁ、お前も東京だろ?この後飲みに出てこねぇ?』なんて打っていた。


既読が付くのに少し時間が空く。


『なぁ?だめか?
 少しだけでもいいから会ってみねぇ?』


また既読が付いたけど返信がない。


『もし帰りの電車とか心配してるなら
 うちの車で送らせるから心配ないぜ?』


すると『ごめん』のスタンプが届いた。


無理かとちょっとがっかりすると、次に送られてきた文章に目を見開いた。


『あのさ………
 総は勘違いしてるみたいだけど………
 あたし女なんだよね』


それを見て…
少しの間固まってしまった。



☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


1話目で全10話です!と宣伝したのですが、全12話に変更になりました(;^ω^)

昨日気が付いたのですが、そういえばつくしちゃんの誕生日もある…
そこでちょっと修正してみたら2話増えてしまいそう…

せっかくだからね!

というわけでございまして、全12話に変更になりますが、お付き合いいただけたら嬉しいです(⋈◍>◡<◍)。✧♡




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一期一会のクリスマス 2

翌日、あきらから連絡が入って呼び出された。


「お前、昨日うちの下部組織の奴に
 やられちまったんだって?
 自業自得な部分もあるが悪かったな」


けがをしたと聞いたらしく、そんな俺に気遣って会員制の個室のあるバーに呼ばれて行ってみる。


「なぁ………あの女、
 牧野っていう女に助けられたけど
 お前の知り合いか?」

「ああ………」

「なんだよ、歯切れ悪いな」

「ははは…
 まぁ片思いの相手ってやつ?」

「はぁ?あきらがあの女に?」

「ああ………
 でも全然相手にされてねぇ…
 それも俺だけじゃねぇんだよ。
 司も類も………撃沈だ」

「司も類もってどういうことだ?」

「牧野は司のところの社員だ。
 それもあのおばさんのお気に入りらしいぞ?」

「へぇ………で?類は?」

「司のところのパーティで会って
 ちょっと話したら気に入ったらしい…」

「あいつらがねぇ………」

「これでお前もだろ?」

「俺は………」

「気になっている…
 だからけがをしているにも関わらず
 こうやって出てきた」

「……………」

「牧野は手ごわいぜ?
 知れば知るほど惹かれちまう。
 お前は今ならまだ間に合う。
 引いた方が後が楽だぜ?」
 
 
何やらすでに俺以外のF4とも知り合いらしい。
だから俺のことも知っていたのかということには納得したけど………


ケガもあってあまり飲まずに帰宅した後、気分を変えるためにスマホを取り出した。


ラインのアプリを開く。


正直、数か月前までラインなんて遊びの女専用だった。


IDだけでスマホの番号などを教える必要もない。
拒否したくなれば簡単にブロックできるし、便利なツールくらいにしか思っていなかった。


それがたまたま会った日本舞踊の宗家の親族からラインのグループに誘われた。

日本文化に興味がある一般の若者の意見が聞けるとかですごく勉強になるという。
少しだけ興味を持った俺は茶道の宗家の人間とは名乗らないことを条件に招待してもらった。


そこには15人ほどのグループ。
俺は総という名前で入った。


挨拶だけはとりあえずして…
その後は怒涛のように流れるラインをただ流し読みしていた。

会話を振られれば返事くらいはするけど、詳しく話して正体がばれるのも嫌だし、少し面倒という気持ちもあった。


すると突然個別にラインが送られてきた。


名前は津久志。

『あまり楽しめてないみたいだね?』
という文章と共に何とも言えないもっさりしたイラストで大丈夫?とあった。

『問題ねぇよ。
 それなりに楽しませてもらってる』

『だったらいいんだけどさ!
 何かあったら声かけて』


たったそれだけだったけど………


なぜか幼馴染のあいつらと違うけど気を遣うこともなく自然にやり取りできていた。
そして初めてあいつら以外に仲良くなれそうな友達ができる予感がしていた。


この日もちょっとしたやりとりをして…

津久志が都内で仕事をしていて、住処も都内であることを知った。

こいつと飲んだら楽しいかもしれない。
あきらたちとはまた違った素の俺のさらけ出せる男。


『そういえばクリスマスとかってどうすんだ?』


津久志がした会話の中で職場に飾ったイルミネーションがTwitterで話題になってカップルだらけになっているらしい。

そんな話をきいてクリスマスを思い出した俺は津久志に聞いてみた。


『クリスマスか…
 22はありがたくも仕事らしい。
 23も夕方まで上司のお供ってやつだな』


それと同時に送られてきた微妙なキャラクターがさらに微妙な表情をしているスタンプに笑うしかない。


『俺も似たようなもんだ。
 でも24日は違うんだろ?
 彼女とデートか?』


既読が付くといつもなら即座に返ってくる返事が少し止まった。


『彼女なんていないな…』

『それも一緒だな』

『さみしい者同士、飲み行くか?』


また時間が空く。


しかし次にきた文書はクリスマスとは関係のないごく普通の話題だった。




☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


実は今、母国で出張扱いで勤務してるんです。
やっぱり実家は楽!

来月はドイツに帰らないといけないのにすでに帰りたくないという…

やっぱり実家は最高です(≧∇≦)




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一期一会のクリスマス 1

12月22日。
世間は今日から三連休。

そんな中、初釜に向けて忙しい俺だが、人生で初めてクリスマスを一緒に過ごしたい女ができたことによって死に物狂いでスケジュールを調整し、23日の夜から25日の夜までの丸2日間を確保することができた。


つい先週になって予定を確保できたために諦めていた満室と思われたホテルは、司に頼み込んで抑えてもらったメープルのスイート2日間。
もちろんクリスマスの特別ディナー付き。

あきらに頼み込んで用意してもらったのは、あいつとラインでやり取りしていた時に聞いた『絶対に食べたいのに人気過ぎて抽選で当選した人だけなの』と嘆いていた『Rose Dream’s』のケーキ。
実はこれ、あきらのお袋さんがプロデュース。
なんとか頼み込んでその見返りがあきらとともにあのフリフリ3人を先週の休日に夢の国でエスコートしてなんとか手に入れることができた。

そして………
類には花沢が今年発表した世界最高の称号を得たワインを譲ってもらい………


3人にこの頼みを聞いてもらったときに、洗いざらい聞かれた。
その話を聞いて爆笑した3人。


「総二郎が本気の恋愛するとはな~。
 それも美女でもなけりゃあ
 ナイスバディーでもないないなんてな」


あきらがただただ驚いていた。
俺だって自分でびっくりしているよ。


「でも総二郎の女癖知られたんでしょ?
 それで距離置かれたんなら
 もう無理なんじゃないの?」


類………
そんな簡単に諦められないから頼んでるんだろが!


「まぁどうでもいい。
 だめだったらそこでみんなで飲もうぜ。
 24日なら俺はメープルでパーティだからな!
 総二郎が寂しそうなら俺様が一緒に過ごしてやる」


司………
お前と一緒にホテルで過ごすなんて真っ平だ!


なんて言ってるけど…
ただ………
そこまで用意しているものの、一緒に過ごしたい女と約束をしているわけではない。

直前まで粘って…
最悪1時間だけでも一緒に過ごしてもらえたらいい方かもしれない………


それでももしかしたら一緒に過ごしてもらえるかもしれないという希望が捨てきれない………


そのために昨日までに元々24日と25日に予定されていたスケジュールを埋め込み、明日もできるだけ早々に予定されているスケジュールを片づけるつもりだ。

そこまでしても一緒に過ごしたい。
あいつにどんなスケジュールがあろうとも強引に連れ出したい。

そこまで想いは膨れ上がっていた。


出会いは最悪だった。
今思い出しても情けない出会い方。


それは2か月ほど前の出来事だった。


いつものようにバーで声をかけてきたナイスバディーの女と楽しんだ数日後。
またその女と夜の街で偶然会った。


一緒に飲んで…
そのまま今日もこの女と一緒かな?なんて思っていたところで登場した裏の世界を思わせるような男たち。
その中でも中心にいた男の女だったらしい。

酒も入っていたこともあって、路地裏でボコボコにされかけたところで、あいつに出会った。


「ちょっと何してんのよ」


威勢のいい女の声。
たった一人で明らかに裏の世界の男たちと思われる奴らに向かってきた女。


下っ端の男たちがいいカモを見つけたばかりにその女を取り囲んだ時、その女の声がまた響いた。


「あんたがちがボコボコにしようとして
 いるその男は、西門総二郎よ。
 あんたたちが最も恐れている
 美作の息子と大親友よ。」


それを聞いた瞬間に全員の動きが止まった。
その間を物おじせずにつかつかと歩いてきて俺の前に立った女。

俺の手を引いて起き上がらせた。


「馬鹿な女に引っかかるあんたも
あんだけど、とにかく手当しないと
いけないでしょ?
 行くよ。西門流の次期家元さん」


唖然としている男たち。

それでもまだ食って掛かろうとしてきたところで、男たちの上位に当たる奴らが現れた。


最悪だ…


そう思ったのに、俺の顔をみて舌打ちする。
そして助けてくれた女を見て驚愕している。


「牧野様、申し訳ございません。
 ここは私に免じてお許しください
 西門様も申し訳ございません。
 若にもご報告はさせていただきます」


慌てて頭を下げたそいつらのお偉いさん。


その姿にもうさっきまでの男たちは青ざめ、震えている。


それに何も答えることなく立ち去る牧野と呼ばれた女。
その女に連れて行かれたのは、近くにあったごく普通のマンションの一室だった。

その女の家だと思われる。


「病院に行って大ごとになったり
 ホテルで手当てしてマスコミに
 ばれたりしたら困るでしょ?」


なんて的確なことを言ってくれる。
蹴られたりして地面にたたきつけられたりしていたから服も体も傷はもちろん汚れもひどい俺にまずはシャワーを浴びるように促された。
用意されたバスタオルと新しい下着。

「男のか?」と聞いたけどボトルの水だけ出され、無言で全身の手当てをされた。


「はい。これで多分大丈夫だと思うけど、
 腫れたり痛みが続くようなら病院に行きなさい。
 じゃあ、帰って」


当然のように言い放った女。
いくらけがをしているとは言え、俺を家に連れ込んでいるにも関わらずモーションをかけてこない女は初めてだった。


「泊めてくれねぇの?」


礼もしてないし、なんで俺のことを知っているのかも気になってもう少し話をしたいと思った。


「無理。この後予定があるから帰って。
 それにあんたみたいな節操のない男が
 あたしは一番大嫌い」


強いまなざしに簡単に追い出さてしまった俺は………
しぶしぶその場から帰るしかなかった。





☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


総ちゃんのBirthdayは楽しんでいただけましたか?

そして今日から不定期でクリスマスのお話をアップしたいと思います。
全10話になる予定です(≧∇≦)


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夢かうつつか・・・・・・愛し愛され  ちゃぷん・・・・・・ちゃぷん 第十三話

13



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『明日咲く花』 asuhana様






「総?総ってば…ねぇ起きて?」


気を失った俺が次に目覚めたのはまさかの西門宗家。
どうやらあの直後、チェックアウトの時間になってしまい、女将が男性従業員に指示を出して車に運んでくれたらしい………


帰りは自分で運転するつもりだったのに、つくしの運転でぐっすりと東京まで気が付かずに運ばれてきたようだった。


「あ?なんで家?」


時間を確認すればまだ15:00になったばかり。
今日も終日休みを取っているため、自宅に帰るつもりなど毛頭になく、観光して帰ってくるつもりだったのに………


「だって全然起きてくれないんだもん。
 それに………
 やっぱり疲れていると思って………」


そりゃ朝の6時ころまで頑張ったんだから疲れてはいるけど…
この休みのためにスケジュールを詰め込んでいたことを知っているつくしは仕事疲れだと思っているようだったけど…


「つくしちゃんだって朝方まで頑張ってただろ?」


その言葉に先ほどまでの心配そうな顔とは一転して今度は真っ赤になる。
それを揶揄ってやろうと口を開いたところで後ろから声がした。


「あらあら。二人ともおかえりなさい
 ふふふ。いい報告が聞けるかしら?」


俺たちの帰りを誰かが伝えたのか、家元夫人が出てきた。
つくしと結託して車まで用意した家元夫人。
本来なら何か一言言ってやりたいくらいだが、とりあえず後ろに控えている内弟子たちもいるため取り繕う。


「ええ。とても楽しい誕生日でしたよ。
 家元夫人のお陰もありましたからね」


ちょっとだけ嫌味を込めて言ったみたらなぜか満面の笑み。


「そうでしょ?それにもう一つのプレゼントも
 気に入ってくださったかしら?」

「もう一つ?」


俺が聞き返したところで、つくしが「実はこれからなんです」と申し訳なさそうにつぶやいた。


「あら。そうなの?
 じゃあ、今から一緒に行ってみましょうよ」


なんて言いながら勝手に車に乗り込もうとしている。


「さぁさぁ、総二郎さんも早く。
 つくしちゃん、運転よろしくね。
 じゃあ、ちょっと出かけてくるわね」


内弟子たちに外出を告げると、つくしが困惑顔のまま車を発進させた。


「この車も私からのプレゼントです。
 これくらい大きければ孫も乗せて
 つくしちゃんの運転で
3人で出かけられますでしょ?」

「3人?」

「ええ、私とつくしちゃんと孫」

「なんで俺がいねぇんだよ」

「あなたはお仕事しないといけないでしょ?
 それに夢だったのよ。
 お嫁さんと孫と3人で仲良くお出かけするのが。
 つくしちゃんが総二郎さんの彼女になって
 くださったときから夢が叶うわって思っていたの」


嬉しそうに話す家元夫人。
何を勝手に考えているんだと反撃しようとしたところで目的地に着いたらしい。


そこは………
西門邸の裏にあって…
元々は蔵だったはずなのに小奇麗な純和風の家が建っていた。


自動で門が開いて、中に入る。
するとそこには車庫があり、俺の愛車とバイクがすでに止められていた。


開いているスペースに駐車すると真っ先に降りていく家元夫人。


「総。あのね。これが渡そうとしていた
 プレゼントの一つでね」


そういって渡されたのが、小さなかわいらしい封筒。
その中にはカードキーが入っている。


「これって…」

「さぁさぁ、とりあえず中に入って。
 総二郎さんのお部屋にあったものも
 すべて昨日のうちにこちらに運んだのよ。
 つくしちゃんのお荷物も全部届いてるわ」

「え!」


驚く俺につくしが恥ずかしそうに微笑んだ。


そんな俺たちを嬉しそうに引き連れて、部屋の説明を始める家元夫人。


「こちらがキッチンとダイニングとリビングルーム。
 広々としてますでしょ?
 つくしちゃんがお料理お好きみたいだから。
 それから右の扉がゲストルーム。
 その隣の和室はお茶室にもできるわ!
 こちらはうふふふふ。寝室よ。
 寝室にもバスルーム完備よ。
 奥には総二郎さんの書斎もございますからね。
 その隣と隣と隣は子供部屋にできるわ。」


なんて言いながら次々に部屋を開けていく。
最後に意味ありげにもう一度寝室を確認するとにっこりと俺たちを見た。


「そうそう、こちらのドアは本邸に
 繋がってますからね。
 ふふふ。じゃあ、後は二人でね。
 夕食はご一緒しましょうね」


なんて言いながら、そのドアを開けると、本邸につながる廊下ができていた。
含み笑いをしながらいそいそと本邸に戻っていく姿を見送る。


ちょっと唖然としているところで後ろからつくしの声が聞こえた。


「改めてお誕生日おめでとう。
 朝、私からの決意表明はしたつもりだけど…
 これからはずっと一緒に………」


ずっと一緒に住みたいと言っていた俺。
俺に嫁ぐことを決めてくれてその上、今日から一緒に暮らしてくれると言う。


「最高のプレゼントだ!」


つくしを抱き寄せて部屋を見渡し、これからの生活を想像してにやける。


「あ、それからね。
 これは旅館の女将さんから!」


そう言って渡された袋の中は例の飴玉。


「気に入ってたみたいだから
 それはお前にやるよ」

「本当に?ありがとう!」


なんて嬉しそうに口にしているけど………


寝室もそこにあるわけだし?
夕食までちょっと時間もあるわけだし?


つくしが飴をなめ終わるのを待って早速寝室を使うことにした。





→NEXT 第十四話(最終話)

『Pas de Quatre』  plumeria様
12/4 18:00~
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イベント(総ちゃんBirthday)開催のお知らせです(^^♪

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今年も総ちゃんのお誕生日がやってきましたーっ♥

去年に引き続き今年もやります、リアルタイムリレー!しかも好評につき(?)ちゃぷんも入れちゃいました!


夢かうつつか……愛し愛され~ちゃぷん…ちゃぷん~ 』


皆様が読んでるのと同じ時間に総ちゃんとつくしちゃんが何処で何をしているのかがわかりますよ~♡
お話しの更新時間に要注意!読んでいただけたら次の作家様がわかります。


それでは公開日時とチーム総ちゃんずのご紹介~♥

*日時・・・・・12月2日(日)18:00 スタート!

第1話 12月2日 18:00
第2話 12月2日 21:00
第3話 12月3日 00:00
第4話 12月3日 03:00
第5話 12月3日 06:00
第6話 12月3日 10:08
第7話 12月3日 13:00
第8話 12月3日 15:00
第9話 12月3日 15:30
第10話 12月3日 17:30
第11話 12月3日 20:00
第12話 12月4日 09:30
第13話 12月4日 15:00
第14話 12月4日 18:00


*お話を書いたチーム総ちゃんのメンバー*

明日咲く花 ♥ asuhana様
柳緑花紅 ♥ 河杜 花様
gypsophila room ♥ Gipskräuter様
Pas de Quatre ♥ plumeria様


 (Live and let live ♥ るいか)

4人の大先輩たちが一生懸命頑張ってこんなに書いてくださいました!
るいかは…それに少~しだけ便乗させていただいてます(;^_^A


そして今回のトップバッターはこちら!! gypsophila room ♥ Gipskräuter様です!



gypsophila room
管理人 Gipskräuter様



是非、Gip様のお部屋に12月2日の18:00、遊びに行ってくださいね!
お話の最後に次の作家様のお部屋に飛べるようにリンクが貼ってあります。

わからなくなったら上記の時間に何処かのお部屋に行ってみてください。


それでは明日、総ちゃんお誕生日イブにお会いしましょう♥


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プロフィール

るいか

Author:るいか
るいかと申します。

花より男子、総二郎とつくしの二次小説を限定で書かせていただいています。
素人のつたないお話ですが、どうぞよろしくお願いします。

なお、著作権は放棄しておりませんのでご了承ください。

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