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『花より男子』の総つく限定二次小説になります。
~Tsukushi~



仕方ないと覚悟を決めた。

打ち合わせで姿を見せた西門さんは、以前よりも茶人としての雰囲気が増して………
一瞬、見とれてしまった。


それぞれに自己紹介を兼ねながらの挨拶。

家元や西門さんの他に、顔をよく知ったお弟子さんもいらっしゃったから、西門さんだけとは目を合わせないようにして皆さんに軽く会釈だけした。


西門さんの視線がずっとあたしを捉えているのが、伝わってくる………

それでも、絶対に西門さんとは目を合わさずに資料に目を落としていた。


それなのに、その時は急に訪れた。


「そういえば………
 そこにいらっしゃる牧野さんは
 西門流でお稽古を受けていましたね」


家元があたしに話を振ってきたのだ。


思わず上がる頭。
そしてあたしを見ている西門さんとも目があってしまった。


「あ、はい………」

「そうだ、せっかくだから
 牧野さんにも半東か何かで
 参加してもらえないだろうか?」


はい?なんですと?????



「それもいいですね。」


なんて西門さんまで言っている。


「申し訳ございません。
 お茶を習っていたのも
 日本にいた時少しの間だけです。
 ましてや当日は仕事もありますので」


やんわりとお断りする。
社会人としての常識だからね…


「それは残念だ。」


なんて言いながらも、本当に残念そうにしている家元。
いくら仕事とはいえ、ちょっと悪いことしちゃったな~なんて思っていたら、こともあろうことか、政府の担当者が余計な口を開いた。


「牧野さん、いいじゃないですか?
 案内でしたら日本政府で対応しますから。
 牧野さんは着物が似合いそうですし
 各国の首脳相手ですから
 牧野さんのように言葉も問題なく
 茶に詳しい人が近くにいたら
 いいと思うのですよ」


はい?なんてこと言うのよ!


なんて思いながら、昔だったら絶対に顔にでていたと思う。
でもそこはこの仕事を始めて培ったかつての西門さんのようなポーカーフェイスで切り抜けようとした。


それなのに………
最後はやはりあの男がやらかしてくれた。


「でしたら、私の半東はどうでしょう?
 それとも………そうですね………
 でしたら家元のブースは正式な茶事。
 私や牧野さんでしたら年齢も若いですし
 デモンストレーションも兼ねて
 カジュアルさも取りいれ、
 自身で茶を点てたりする
 体験ができるブースにしたら
 面白いと思うのですがいかがでしょうか?」
 
 
あたしを見つめながらやさしく微笑む西門さん。


付き合ってた時だって、あたしにそんな顔したことあっただろうか………
今更なんなのよ。


本当なら文句の一つも言ってやりたいこととだったけど、やはりここは仕事の一環。

言い返すこともできずにいたら、そのままあたしは着物を着て参加することに決まっていく。


「あの…着物はあるんですが
 実家にあってさすがに取りに
 行くことはできませんので、
 申し訳ございませんが…」


とにかく断ろうと着物を理由に出したとき、西門さんがまた口を挟む。


「着物の心配は必要ありません。
 西門が責任を持って用意しますから」


……………はいはい。
そうでした!
この人にそんな言い訳はきくわけございませんでした。


ため息をつくと………
また西門さんがなぜかすごく嬉しそうにこちらを見ていた。


そしてとどめの一言。


「牧野さん、この後、詳しい打ち合わせも
 ありますのでお時間くださいね」


ちーん。
どうしたらいいのよ~。




☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


総ちゃん、ガンガン責めます。
でもね…まだまだそんな簡単にはいきません(;^ω^)

そして、以前20話~30話程度になるとお話したのですが、もう少し長くなりそうです。
もどかしさを出すために短く切りすぎてました(;^_^A

そろそろクライマックスに向けて動くと思われていた皆様、ごめんなさい。
もう少しだけお付き合いください。



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【2018/05/16 20:00】 | Tu es mon unique trésor
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